アイデンティティの抽象化
こんにちは!
受験シーズン、オミクロン株拡大、休校など、子供たちにも親にも結構プレッシャーがかかる時期ですよね。
肌感覚でも、イライラしたり、気分が沈んだり、頭がモヤモヤしたりと、マイナスな気持ちが前に来やすい保護者の方が増えているな〜と感じます。
不穏な事件も多いですし、予期せぬ自然災害、下向きな経済と、自分の力でどうしようもない事柄による漠然とした不安も湧きやすいですよね。
でも、だからこそ、親が人生を楽しむ姿を子供に見せることって大事なんです。
教育家の石田勝紀先生の本に、『同じ勉強をしていてなぜ差がつくのか』という本がありますが、その中に、『物事の抽象化』についての箇所があります。
まだ読んでいない方は、ぜひ読んでいただくと、大人にも役立つ内容盛りだくさんなのでおすすめしたいのですが、今日は、その『物事の抽象化』についてのお話から、親向けに話を展開していきたいなと思います。
人間って、そもそも生まれた時は、『新しい命』として存在しますよね。そして、『◯◯の子供』という存在でもありますね。
そこから、幼児期、小学生、中学生、高校、大学、就職、と大人になる過程で、自分のアイデンティティを認識していくわけです。
赤ちゃんには、自分のアイデンティティという認識はないですよね。
そこから、例えば言葉が話せる年齢になると、自分の名前が言えるようになって、親の名前が言えるようになって、通っている幼稚園や保育園の名前が言えるようになって、自分の好きなこととか得意なことも言えるようになりますよね。
そして、その過程で、親から自分のアイデンティティを知らず知らずのうちに植え付けられたりもします。
というのは、自分は◯◯という名前を持つ一人の人間である、というのが1番のその人のアイデンティティであるはずなところに、親が勉強を強いることによって、学生である自分としてのアイデンティティ、子供(親の支配下にある存在)としてのアイデンティティを強要される、という意味ですね。
それが行き過ぎると、『勉強ができない自分に存在価値はない』という方向に向かってしまうわけです。
いろんなアイデンティティを持っている子の方が、自由に生きることができます。そしてこれは子供に限ったことではありません。
特にお母さんって、望んで子供を授かった場合、子供を身籠った瞬間から、『母としてこの子を守らなきゃ』という気持ちになったりしますよね。
ただ、『母性』というのは人間の本能ではないというのは科学的に証明されているので、母性があるのが当然というわけではないのですが、ただ傾向として母親がそう思う傾向が強いということですね。
そして、出産を機に仕事を辞めたりすると、更に『母としての自分』というアイデンティティがニョキニョキっと出てくるんです。
これ不思議ですよね。
だってもし子供がいなければ、『母親としての自分』は存在しないわけで、その『母親としての自分』というアイデンティティが突起して強すぎると、『子供の母親として以外のあなたってどんな人?』と問われたときに、なかなか答えられないと思うんです。
だけど、子供には、『自分というものをしっかり持ってほしい』なんてチグハグなことを言っちゃってるんですよね。
親自身が、自分軸ってものを持って生きていないと、子供にその姿を見せるって難しいですよね。
父親は、まだまだ家庭以外の場面で自分の存在価値を大きく感じている場合が多いので、
『What are you?』あなたって何?という質問に対して、『会社員です』とか、『社長です』とか社会的地位を答える人が多いのかなと思うんですけど、子供を持つ女性の場合だと、『2児の母です』とか『中学生の子供を育てています』とか子供ありきの自分について答える場合が多くなります。
働いている女性の場合は男性に近い回答が増えますが、
例えば、ある女性が小学校の先生をしているとします。子供(生徒)からすると、学校の先生としてのその人しか知らないわけです。だけど、その人自身も自分に子供がいて、母親かもしれないし、趣味でバンドを組んでいれば、トランペット奏者かもしれないし、スポーツをやっていれば、バレーボールのセッターかもしれないし、その地域では民生員かもしれないし、友達にとっては、いつも励ましてくれる親友かもしれないし、小さい括りで見ても色んなアイデンティティがあるわけですよね。
だけど、仕事をしていない場合だと、どうしても子供の母親としての自分のアイデンティティに重みを置きがちになります。
そうなると、子供ありきの生き方しかできなくなる可能性があるんです。そしてそれが、ついつい子供の行動をコントロールしてしまうということに繋がりやすいんじゃないかなと感じています。
そこで、冒頭にも述べた、『アイデンティティの抽象化』をお薦めしたいと思っているわけです。
どういうことかというと、今自分が、母親として以外にどんな存在であるかを考えてみるということです。
◯◯の母親である
◯◯の娘である
◯◯の妻である
女性である
大人である
社会人である
◯◯県民である
日本人である
などなど・・・最終的には、生まれた時と同じ、一人の人間であるというところにたどり着くわけですが、こうして考える過程で、母親としての自分以外の自分を見つめることができるようになるんですね。
そうすると、何が起きるかというと、自分自身が、子供のこと以外でワクワクできること、没頭できること、目指したいこと、楽しめることなんかが見つかりやすくなって、自分自身の人生を生きることに方向転換できるんです。
今月のMama Cafeでは、この『アイデンティティの抽象化』を実際に一緒にやってみて、それぞれの参加者の方のワクワクできる生き方を発見していきたいな〜と思っています。
【アイデンティティの抽象化レッスン】
こんな方におすすめです。
・子供にこういう風になってほしい、という願望が強い
・親としての自分以外の立場がよく分からない
・常に子供の将来のことが気になる
・自分がやりたいことが特にない
1月26日(水)22時〜23時半
こちらからお申し込みいただけます💁♀️
Mama Cafe参加申し込み
この度はMama Cafe(ママのためのライトな勉強会)にお申し込みいただきありがとうございます。今回のお申し込みは【親の感情のコントロールメソッド】1月26日(水)10時半〜12時 【アイデンティティの抽象化レッスン】12月26日(水)22時〜23時半
ママが自分自身の人生を楽しむ、そうすると、子供も自然に変わります♪
一度きりの人生、『ママとしての自分』以外の自分も見つけて楽しみましょう!
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