子供とマウンティングしない

勉強時間や、睡眠時間、ゲームをする時間、動画を見る時間、スマホを触っていい時間や閲覧内容など、子供と一緒に決めるルールはいくつも存在しますよね。


親が先走って決めてしまうと、子供は失敗した時親のせいにしますが、子供自身が考えて決めたルールに関しては、失敗した時、

「次はどうしたらいいだろう?」

と考えやすくなります。

ただ、この思考は、親の言動や態度で大きく変わってきます。


子供が、自分で決めたルールに沿って行動して失敗した場合に、親は決して

「やっぱりそれじゃできないじゃない。」と子供をディスってはいけません。

子供が自分で自分のルールを決めるという行為をしたこと自体が、成長の証です。

大人でも、自分で決めたことが途中でうまくいかず軌道修正するということはよくあることですし、それはどんなに頭がいい学者や経営者にも起こりうることです。


それなのに、子供が失敗すると、「ほらね(私のいう通りにしないから失敗するのよ)。」と言わんばかりの言動や態度を示す人がいます。


子供にマウントとってどうするんですかって思うんですよね。

親は子供をより良い方向に導く立場です。精神年齢も子供より高いはずです。

他人をより良い方向に導くのに、自分も同じ立場に立ってマウンティングするようでは相手は行き詰まってしまいます。


例えば、会社で上司に

「吉田さん、次のプロジェクト、あなたのやり方に任せるよ。よろしくね!」と言われて、

「やった〜!でも緊張するなぁ。」なんて思いながらチャレンジしてみて、思うような成果が出なかったとします。

そんな時に、上司から、どっちを言われたいかってことです。

「君を信じた僕が間違ってた。やっぱり君のやり方には無理があったね。」と言われたいのか、

「そうか、今回のやり方は思ったような成果が出なかったんだね。どこをどうしたら次上手くいくかな?」

100%後者の方が、俄然次は頑張るぞ!!!という気になりますよね。


子供は尚更です。自分で決めたことが上手くいかなかった時点で、親に何か言われる・・・という恐怖心を抱いている場合は更に、厳しい言葉をかけられると心が折れてしまいそうになります。


親が小言を我慢していたのに、もしゲームで夜更かしして朝起きれなかったり、成績が下がったりした場合は、

「ほらね。」と言うのではなく、(言いたい気持ちは分かりますw)

「何が原因だったんだろうね?」と普通に質問してみましょう。この時、目に怒りが現れていると、尋問になってしまうので、ゲーム感覚で、(この子なんていうかな?)とワクワクする気持ちが持てると効果抜群だと思います。


「勉強時間が足りなかったんじゃない?」とか余計なことは言わずに、子供が自分自身で原因を見つける手伝いを、質問形式でしてあげるという感覚ですね。


大抵の場合は、子供自身が、「やばい!」と心の中ですでに思っていますから、そこで親から優しく対応されると、ホッとするし、心を開こうと思ってもらえやすいと思います。(今一度さっきの上司と吉田さんの例を思い出して自分に当てはめてみてくださいね)。


「私の方が正しいでしょ!」とか、「親の言うこと聞かないからだよ。」とか、「まだまだだな。」みたいな態度は、無意識に、自分を高めようとする言動です。

子供の心を挫きたいのであればどんどん使うといいでしょうが、大抵の人は子供の自己肯定感を高め、自主的に行動できる子に育ってほしいと願っていますよね。


子供が自ら決めてやったことがうまくいかなかった時についついネガティブなコメントをしてしまう場合は、ぜひ、自分の心に向き合い、問いかけてみてください。


私は子供にマウントをとっていないだろうか?

自分が失敗した時、自分だったらどんな言葉をかけられたいだろうか?


子供が継続して自主的に自分の生活を正していくこと=子供の成長です。

でもそれは1日にしてならず。ましてや、それを親が妨害するようでは、自主的に挑戦しようという心はなかなか育たず、もしかすると後退してしまう恐れすらあります。


そもそも、人の失敗に対して「だから言ったでしょ。」などと発言する人の話など、自分だって聞く気にならないですよね。だから、相手が自分の子供であっても、それは、もう言うのはやめましょう。単純に、人として、イケてない発言ですから。


もし言っちゃうのであれば、芸人さんのツッコミみたいに、明るく言ってくださいね。


子供は、親が自分の正しさを証明するための道具ではないのです。自分に自信がない人ほど、子供に対しても、このような言葉を使ってしまいがちなので、先ほどから書いている通り、まずは自分自身と向き合ってみることをお勧めします。


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12月は、以下のテーマでMama Cafeを開催予定です。

【自分の子育て不安要素を見つけよう】

12月1日(水)10時半~12時 

12月15日(水)13時~14時半

子供のためにあれもこれもしてあげたいという気持ちが募り、空回りしてしまったり、子供との関係がギクシャクしてしまったり、何かわからないけどモヤモヤ、焦る気持ちがあったり・・・そういう時は、一度自分の気持ちを口に出してみて、他の人の話を聞くことで、自分が本当に不安に思っていることは何なのかが見えてきます。根本的な不安要素を見つけると、生活の中での対応の仕方も変わってくると思います(^ ^)

【親の感情のコントロールメソッド】

12月9日(木)22時~23時半

12月15日(水)10時半~12時

ついつい感情的に子供を叱ってしまう。そんな体験は誰でもあると思います。ただ、毎日、ずっとだと親も子も疲れてしまいますよね。自分の心を楽にするためにも、具体的にどうやって感情のコントロールをしていけるかについてお話ししましょう(^ ^)

【年長さんの就学準備において親ができること】

12月7日(火)11時~12時半

12月16日(木)11時~12時半

この時期、小学校受験の話題は多いですが、お受験関係なく、小学校に行くとガラッと環境が変わります。「ワクワクドキドキ」のいい面もある一方で、いきなりガラッと環境が変わることで適応が難しい子もいますよね。特に、保育園から小学校となると環境の変化も大きいと思います。この月齢の子どもたちが、何ができて何ができないのかを知っておくことで、できないことに対して不要な小言を場当たり的に言わずに済みます。就学を控えているお子様がいらっしゃるお母様におすすめです♪

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英語を学びながら、海外の子育て法についても学んでみませんか? 典型的な日本の家庭で育ち、圧に耐えられず米国の大学に編入し、卒業後は海外の様々なメディア通訳、コンサル業を経て今は3人育児中です。 海外生活での経験や、コーチングスキルを交えながら、ママが自分自身と向き合い、結果的に腑に落ちる状態に辿り着けるようサポートします。

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