被害妄想になりやすい原因

子どもが4.5歳になってくると、幼稚園や保育園での出来事を家でも話すようになってきますよね。

その時、「どうせ」や「◯◯がいつも◯◯してくる」など、自分に対して相手が敵意を持っているかのような発言をしてくるのを耳にしたことがありませんか?

または、子どもをちょっと注意しただけのつもりが、
「どうせ僕のことなんて嫌いなんでしょ!」
「どうせ私なんてうまく出来ないし!」
なんて言うのも聞いたことがあるかもしれませんね。

大人になると、もっといますよね。
いきなり敵対心丸出しで反応してくる人達。

煽り運転や、逆ギレなどはこの類で、実はこれには原因があるんです。

こう言う人達はどうしてこんなにも敵意をむき出しにするのかというと、

「敵意帰属バイアス」というものが働いているからなのです。

これは、他人の言動が自分に対する悪意や敵意に基づいたものだと認識してしまう心理的傾向の事で、どんな人がこうなりやすいかと言うと、

自己肯定感が低い人
自信がない人
経験値が低い人

などが挙げられます。

つまり、大人より子供の方がこの傾向があるのですが、子供の頃に自己肯定感が低いまま育って大人になると、これはもう厄介で、人がどんどん自分から離れていき、孤立化し、それで更に卑屈になるという負のループを招きやすくなります。

つまり、子供の頃に「認知力の矯正」を定期的に行うことが大切だということです。

「◯◯ちゃんが僕にばっかり意地悪する!」
と言うような、人が自分に対して攻撃しているような発言をする場合は特に要注意です。

もちろん、本当にそう言う場合もありますが、子供の話はよくよく全体像を見ると、その話の通りでないことも多々あります。

子供を嘘つきとして見るのではなく、もう一度整理して一連の出来事について会話をするのがいいでしょう。

先日も書きましたが、「雑談」の重要性はここでも現れます。

尋問するのではありません。

ただ、今日の出来事を話すだけ。

それで、さらっと感想を言ったりしてみましょう。さらっと。

例えばさっきのケースで言うと

🧒🏻「◯◯ちゃんが僕にばっかり意地悪してくる!」
💁🏻‍♀️「◯◯ちゃんて同じクラスだったっけー?」
🧒🏻「うん。今日もにらんできた。」
💁🏻‍♀️「にらむって、こんな風?」(変な顔して睨んで見せる)
🧒🏻(ほぼ100%笑う😂)「違うー!こんな風!」(子どもが本気で睨む真似をする)
💁🏻‍♀️「ワーオ‼️お腹痛かったのかなぁ?宿題忘れてイライラしてたのかなぁ?◯◯ちゃんて目が悪くなかった?ママもコンタクトつけてないときたまにそんな顔なるじゃん?」

と、さらっと他の可能性を口にしてみます。

子供の頭の中には「◯◯ちゃんは自分だけに意地悪をする」という事実しかなかったのが、あら不思議、
🧒🏻「あー!確かに!給食の時おかわりのミカンをかけたジャンケンで負けたからかもー!」

と、子供からも違う可能性を出してきたりします。

ポイントは、さらっと話をすること。この重要性は石田勝紀先生も何度も話されていますよね。本当に実際その通りなんです。

特にこのような認知機能が未熟な子供は、別の可能性を重く提示すると、不信感に繋がったり、歪んだ認知バイアスが加速する恐れがあります。
例えば
「そんなのあなたの思い込みでしょ!」
「意地悪されてるなら先生にママが話してあげる!」
などです。

「話しても嘘つき扱いされて信じてもらえない。もう親も信用できない」と感じたり、逆に
「やっぱり自分は意地悪されてたんだ。今度からも言いつけて懲らしめてやる。」と感じたり。

どちらも歪んだ考えですよね。


このような重い干渉が続くと、いつもピリピリしていて、すぐ他人のちょっとした仕草や言動に噛み付いてしまうような大人になってしまう可能性があります。

子供の歪んだ認知バイアスを強制する1番の薬は、日々のたわいのない会話を楽しむ事と、一段上をいく親の上手い話術。

これが成立していると、ちょっと感情的になってしまった後の修復もめちゃくちゃ早いです。


自分は今どんな子育てをしているのか、自分自身ではなかなか気づかないことも多いです。
 
Mama Cafeでは、他のママたちの話も聞きながら、自分のモヤモヤをシェアしたり、体験をシェアしたり、毎回1つのテーマに沿ってゆる〜くお話をして、学び、また新たな気持ちで子供に向き合えるようになる場です。
 
それぞれ違う場所にいながらオンラインでも参加可能ですので、どうぞお気軽にご参加くださいね(^_^)
 
11月2日(火)10:30~12:00「絶対積極マインドの作り方」
 
 
公式LINEアカウントからのお問い合わせ、ご相談も受け付けています。英語に関して、子育てに関して、どうぞお気軽にご連絡くださいね(^^

Vision English

英語を学びながら、海外の子育て法についても学んでみませんか? 典型的な日本の家庭で育ち、圧に耐えられず米国の大学に編入し、卒業後は海外の様々なメディア通訳、コンサル業を経て今は3人育児中です。 海外生活での経験や、コーチングスキルを交えながら、ママが自分自身と向き合い、結果的に腑に落ちる状態に辿り着けるようサポートします。

0コメント

  • 1000 / 1000