子供に優しさの強要をしない

誰しも親なら、自分の子供には「優しい子に育って欲しい」という願いを持っていると思います。

「どんな子に育って欲しいですか?」と聞くと、トップ3に入るのは、「優しい子」ですし、名前にそういう願望を込めて命名することもあるほど、「優しさ」は人の人格に結び付けられているように感じます。

では「優しい子」とは具体的にどんな子供のことを言うのでしょうか?

お友達同士で遊んでいて、自分の子供のおもちゃをお友達が勝手に使ったりして自分の子供が怒って、それをママが止めて一言「いいじゃないの。お友達には優しくしないとダメよ。」

一度は見かけたことがある光景じゃないでしょうか。

ここでは、「優しくする」=「自分の怒りを抑えて自分のものを人に譲る」となっていますが、これ、自分に置き換えたら簡単にできますか?

自分が美容室で買ったちょっと高めのシャンプーを毛の薄い旦那さんがじゃんじゃん使ってる😵

「ちょっと〜!これ私でもちょっとずつしか使ってないのに、使わないでよ〜!」ってなりませんか?(笑)

または、自分が大事にしているアクセサリーを子供がごっこ遊びで使っている。

「それママの大事なものなのに勝手に触っちゃダメでしょ〜!」

ってなりますよね?

大人でも子供でも、自分の大事にしてるものを触られたら、特に身近な相手には怒ったりしやすいのではないでしょうか。もちろん、程度の加減はあるにしろ、「優しく」どうぞどうぞ、と見過ごすことはないと思います。

でも結構それを子供に強要しちゃってたりするんですね、大人って。

特に親は、ママ友が周りにいると、周りのママ友を意識せずにはいられないので、ママとして正しくふるまおうと頑張りがちです。そうなると、自分の子供の感情<相手の子供の欲求となってしまいがち。

ではこれを繰り返すとどうなるでしょう?

子供のママへの信頼感は薄れていきます。ママはお友達ばっかりかばって、僕/私のことは守ってくれない。

もし仕方なくこのような言い方をして自分の子供に一方的に我慢させた場合は、必ずお家に帰ってからフォローしてあげましょう!

「さっきは我慢してくれてありがとうね!でも、よく考えたらあれは◯◯君/ちゃんの大事なものだもんね、勝手に触られたら嫌だったよね。」

と子供の気持ちに寄り添ってあげることが大切です。

そして、できるだけ、優しさの強要をしないように普段から心がけることも大切。

優しさは日々の生活の中で育み、養うもので、人から強要されて育つものではありません。

親自身が困っている人を助けたり、声をかけたり、自分の分のおやつを分けたり、子供の話を黙って聞いたり、そういう日々の親の行動や、保育園、幼稚園、学校など外の環境で様々な人の行動や言動を見聞きする中で、自然と育つものではないでしょうか。


自分の欲しいものを我慢して人に与えることはもちろん愛情表現や優しさの表れではありますが、だからと言って、それを子供に強要してしまうと、子供の心は抑圧されていき、自分の欲求を健康的な形で表現することができなくなる恐れがあります。


自分の欲求もはっきりと伝えることができ、かつ人に対しても想像力を働かせて優しく振る舞うことができる人でありたいものですね😊



Vision English

英語を学びながら、海外の子育て法についても学んでみませんか? 典型的な日本の家庭で育ち、圧に耐えられず米国の大学に編入し、卒業後は海外の様々なメディア通訳、コンサル業を経て今は3人育児中です。 海外生活での経験や、コーチングスキルを交えながら、ママが自分自身と向き合い、結果的に腑に落ちる状態に辿り着けるようサポートします。

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